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Interview | 019限目 「塚本廉」学 

舞台は日本を超えて世界へ 元暴走族の現トルコ親善大使に学んでみた

更新日:2015年11月25日

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Lecture

塚本廉 Ren Tukamoto

みんなの夢AWARD最高顧問、トルコ親善大使etc.
〜時間は有限だからやりたいことは全部やる〜

「二回目の院、暴走族、高専、起業、日立製作所、東大、茂木健一郎、トルコ親善大使、ASEAN、中東、安倍総理、ディズニー貸切、空爆…」

取材の1時間という時間で聞いた様々なキーワード(笑)
間違いなく僕の中の「これまで会ってきたやばい人ランキング」(「やばい」の定義は良い意味で使用)の上位層に食い込んできた廉さん(笑)
現在は、日本や海外で複数の会社を経営する傍ら様々な活動をするため海外を飛び回り、みんなの夢AWARD最高顧問として学生との交流も行っている塚本廉さん。

 

やると決めたことはやる

ーまずは、中高時代についてお聞きしたいです。

「何時間かかるかわからないけど…笑。
中学校の時から話すと、その頃の将来の夢は「痛みを感じずに死ぬ」でした(笑)。社会がだるすぎて本当にそう感じていました。地元茨城での暴走族のボスをしていたので、その頃から「やると決めたことはやる」という精神が形成されていったのかもしれません。もう働いてもいたので、中学を卒業してからそのまま働こうと考えていたのですが、当時好きだった女の子と同じ高校に行きたいという気持ちから勉強を始めました(笑)。ただ学力が足りなさすぎたので普通の方法以外で受験するしかありませんでした。それが資格の取得です。決めた時から資格取得のことだけを考えていました。情報系の資格取得を狙っていたので、その頃からパソコンをいじり出した感じです。もともとバイクや車をいじることは好きだし、機械系は好きなので、そのおかげもあってか中学生では取れないような資格をいくつも取ることができたのです。」

いやいやいや、ってなりますよね笑
変化が著しいその背景には、やはり「やると決めたことはやる」というマインドがあったのだと思います。しかし、もちろん先生には信用されず、資格取得後は本当に取っているのかを本部に電話で確認されたりとか。(笑)
その後、結局その女の子とは違う高専に行くことになるのですが、その学校は日立製作所直営の学校でとても厳しい環境だったようです。

「推薦をもらってからも行くかどうかは迷っていたのですが、ちょっと誓約を守っていなかったところがあり、高専か中卒かの二択でした。ただ、高専はお金をもらいながら通えるし、学費や寮費等一切お金がかからないということで最終的に決断しました(笑)。しかし、その一方で授業はとても大変でした。赤点を2回連続でとると強制退学になるし、学校を辞めてしまうとそれまでにもらっていたお金は一括で全額返済…。授業は一回に30ページほども進み、内容も大学生レベル。2年生の時には海外に行き、英語の勉強もしまくりました。また、技能オリンピックというものにも出場したので、、とにかく勉強をした高校時代でした。」

ー勉強きつそうですね…(笑)。その後は日立に入社したのですか?

「はい。日立に入社して一つ大きなきっかけがあったのですが、それが茂木健一郎さんとの出会いでした。学生団体のイベントに参加して、「芸能人」としてしか知らなかった茂木さんと懇親会で話しました。僕が中高の話をすると、大学を勧められたのです。
『世界を見ると価値観が広がる。自分の殻を破ろう。』
そう言われて、大学に興味を持ち始めました。会社にいた大学出身者に話を聞くと、マイナスの話をする人はいるけど、後悔している人はいなかったのです。ますます大学に興味がでてきました。だけど、その時に自分が知っている名前の大学は殆どなかったですが、やるならば一番を目指せという言葉を頂いた東京大学だけだったのです(笑)。」

そして、東京大学を受験して理科二類に合格するという…(笑)
やばいっす…。
現在では会社を8社経営して、今はそれらの会社の経営を中心に行っている廉さん。様々な組織のトップとして大切にしていることはなんなのでしょうか。

ー組織のトップとして大切にしていることはありますか?

「まず一つあることは、組織の人間をメンバーと思っている段階でアウトだと思います。僕はみんな家族だと思っています。家族なら仕事の話だけじゃなくていろんな話をするでしょ?飯でも食べながら、何も考えずに言いたいことを言える心地よさをチームでも作っていきたいと思ってるんです。また、学生団体という組織でいうと、メンバーが大人になった時。10年後に子供を連れて家族同士で遊んだりできるチームを作ることを心がけてほしい。家族のような組織をね。」

家族のような組織。僕もそんな組織作りを目指したいと思います!
話は変わるのですが、これまでに壮絶な人生を送ってきた廉さんは、どのような信念や思いを持って過ごしてきたのでしょうか?

やりたいことは全部やる

ー廉さんが大切にしている信念を教えてください。

「沢山ありますが、僕の大切にしていることは『やりたいことは全部やる』です。自分の命が続く限りは全部やることに決めています。だから僕は予定を詰めまくっているし、学ぶことはたくさんあるから色んな所に飛び込むようにしています。頭がいい人に限って結果を見てしまうけど、正直やってみないとわからないからことなんて沢山あるんです!失敗したらやめればいいじゃんと僕は思います。それを失敗と捉えるのかミスと捉えるのかだけの違いかと思います!」

ー最後に学生に伝えたいことをメッセージとしてお願いします!

「僕が大切にしている『やりたいことは全部やる』もメッセージの一つですが、その前に『時間は有限である』ということを認識してほしいです。残りの人生で自分が好きに使える時間ってあとどれくらいあるんでしょうか?睡眠などの自分では操作できない生理的な時間などを計算してみると、意外と残されている時間が少ないことがわかります。僕は仲間が目の前で死んだこともあるのでなおさら、時間は有限だということを意識して生きています。そして、何事にも飛び込むことで自分のやりたいことの選択肢は自然と広がっていき新たな世界が見えてくるのではないかと思います!」

019限目 「塚本廉」学 
Presented by 今学びたい100人の学問

 

編集後記

「やべー…」
感想終了って感じです笑。冗談です笑。
今回、廉さんとお話しさせていただいてとても素敵な方だなと思いました。
肩書きは十分すぎるくらい持っているのに、とても気軽に接してくれて優しいお兄ちゃんという感じでした。
写真のメッセージは、アラビア語で書いてくれて僕もなんて書いてあるかわかりません!笑(4ヶ国語は話せるそうです…。)
おそらく今も海外にいる廉さんですが、どこにいても応援したいなと思います。
お忙しい中お時間作っていただきありがとうございます!

2015/11/2
九州大学 松口健司

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