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Interview | 035限目「中村圭一」学

仕事はBBQをすることです?! THE BBQ男に学んでみた

更新日:2016年11月24日

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Lecture

中村圭一 Keiichi Nakamura

THE BBQ男
〜人生どうなるかは自分次第〜

中村圭一 Keiichi Nakamura

1984.3生まれ。32歳。福岡県糸島市出身。

学生時代は社交的になりたい引っ込み思案の性格で臨床心理の道に進学。大学卒業後は医療系の企業に就職。5社を渡り歩く。退職後は語学留学、海外インターンを経て帰国。帰国後内定が出ていたものの出張BBQというサービスを知り魅了される。
現在は、福岡を拠点に出張BBQサービスを展開しているTHE BBQ男。



バーベキュー(以下BBQ)で生きてる男がいる!
そんな噂を聞いては、動かずにはいられなくなりました。
今回話を聞きに行ったのは、中村圭一さん。 東京の出張BBQサービス会社に勤務後、福岡に拠点を移し出張BBQサービスで独立。今は福岡に限らずに、国内外に出張をしているそうだ。今回は、そんな個性的な現職に至るまでの過程も伺った。
035限目に迫りたいと思う。

 

もともとは医療系の仕事をしていた?!

—現在の活動を教えてください。

「今は福岡を拠点に出張BBQサービスをしています。BBQをしたいという問い合わせがあった時に、国内外問わず足を運んでBBQやっています。外だけじゃなくて要望があれば室内でもお肉を焼きます。とりあえず…どこでも焼きます(笑)。 また現在は某BBQ施設のメニュー開発やオペレーション指導も行っています。」

—若い頃からBBQが好きだったんですか?

「そんなことはないっす(笑)。 大学では臨床心理を専攻していて、大学を卒業してからはずっと医療系の企業に勤めていました。オペ室とかよくいましたよ(笑)。医療系というと、BBQとは懸け離れたイメージを持たれるのですが、もともとは医療やヘルスケアに興味があったんです。」

いまや「BBQで生きる男!」な彼が医療系に惹かれていたとは……。そのきっかけを伺ってみましょう。

—どのような学生生活を送りましたか?

「大学生の時は、家と学校を行き来する毎日で大学生らいしいことはあまりしていませんでした。岡山県の山の中だったので何もなかったです(笑)。そのせいか出席率が98%くらいの大学でした(笑)。 唯一大学生らしい?無茶なことをしたといえば、大学がある岡山県の山の中から実家のある福岡県の山の中までママチャリで帰ったことです。400kmくらいでしょうか。一番金がかからないはずの人力移動で帰ったのに、いろんなところを観光して10日間くらいかけて帰ったので、一番お金がかかりました(笑)。」

「あと、学生時代の話ですが、僕はずっと体が弱かったんです。実は、高校入学のタイミングで拒食症になりまして、170cmくらい身長があったのですが体重は30kgほどでした。それまで水泳やサッカーをしていたので65kgくらいあるしっかりとした体つきでしたが、あっという間にやせ細りました。高校3年間は入退院を繰り返し、その中で『食』への意識が変わるとともに健康やヘルスケアに関心を抱くようになりました。 最後に退院したのは卒業式もとうに終わった夏。僕はそれからの進路がありませんでした。何をしていいのか、何がしたいのかもわからない。その時ですね、僕には1人妹がいるのですが、この妹がちょっと心を患う状態になっていまして、ちょうど社会的にも問題視されだした頃でしょうか。目の前で弱っている妹を前に何をすることもできない非力さを痛感しました。そこで心を治療する臨床心理という分野を知り、その分野へ進学しました。」



『食』に関心を抱く、「人と接する」ことを大切にするーー。
中村さんの原体験は今もお仕事へと生かされているのですね。 食に対する知識、病への知識を身つけたことがきっかけで拒食症を克服した中村さん。
さて、次は気になるあの質問。

BBQはコミュニケーションツール

—BBQとの「出会い」はいつですか?

「もともと友達の紹介で出張BBQサービスをしている社長さんと出会ったのがきっかけです。そこでまずはバイトとして始めて…。そしたらめちゃくちゃはまっていたんです(笑)。目の前にお客さんがいること。いい意味でも悪い意味でも反応がダイレクトなんです。医療系の企業で働いていた時は間接的にしかお客さんのことを知れなかった事が多く、何かモヤモヤしてる部分もありました。もともと飲食は好きでしたが、目の前のお客さんの顔を見ながらサービスをすることはとても自分にあっていましたね。」

—中村さんにとってのBBQとはなんですか?

「僕は、BBQはコミュニケーションツールだなと思っています。一つのコミュニケーションの空間を提供させていただいてる感覚です。 『けいちゃん(中村さん)が来てくれると、うちはBBQができるんだよ。』とおっしゃってくれるご家族もいて、例えば小さい子がいるとBBQができない家族も多いようです。そこに僕が介在することで家族の非日常的なコミュニケーションの時間を提供できるのであれば、それは非常にやりがいのあることだと思っています。ちょっとBBQの様子を思い出してほしいんですが、BBQの現場って、ほとんどみんな笑顔だと思いませんか?自分の職場はそのBBQの現場なわけで、職場が笑顔であふれているってすごく幸せなことだと感じています。

BBQは木の幹だと捉えています。レクレーションとしてのBBQは枝葉や実の一つであり、様々な形でBBQが関われると面白いですね。 BBQは僕の中の仕事でもありライフスタイルなので、今後もずっとしていると思います(笑)。」



やはりTHE BBQ男だった中村さん。最後に、学生へのメッセージを戴きました。

とりあえずBBQしようか!!

—学生に伝えたいことをお願いします!

「とりあえずBBQしようか!!(笑)。
ひとまずおいといて…(笑)。 僕が伝えたいことは、心と体が健康だったらなんでもできるということです。 僕自身も小学校の時の恐怖体験から、英語に対してものすごいトラウマを持っていました。英語が大っっっ嫌いでした。だから語学留学に行こうとした時は一歩を踏み出すことができなかったです。いつも『石橋は叩いて叩いて叩き壊し、渡れないことの言い訳にして』結局やらないような性格だったので、一歩を踏み出せないことの気持ちはものすごくわかります。でも、自分が1番嫌いなことをやる為に学校を調べ、コースを選び、期間を決め、航空券を取ったんです。そして海外の地に降り立った時、『あっ、こんな簡単なものなのか…』と思っちゃったんです。まだ入学していないんですけど(笑)。そのとき自分の殻が壊れました。『 やりたいことがあれば、まずやってみよう。とりあえず首突っ込んでみよう。』と。まずやってみようというメッセージはよく聞くかもしれませんが、なかなかできることではありませんよね。焦らなくてもいいので、一歩踏み出すことを頑張ってみてください。心と体が健康であれば人はなんだってできるはずです。 悩んだ時はBBQしましょう!!(笑)。」

035限目「中村圭一」学
Presented by 今学びたい100人の学問

 

編集後記

僕が知っていたのは BBQをしている男、という情報のみ(笑)。 しかし、意外な過去も知ることができ、非常に人に対して優しく謙虚に接している方だなという印象を受けました。これほどBBQを愛している男を僕はまだ見たことがないので、ぜひBBQをしたい方は声をかけてみてはどうでしょうか?!(笑) 中村さん、ありがとうございました!!

2016/5/19
九州大学 松口健司

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