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Interview | 047限目「清藤貴博」学

グローバルなビジネスを 目標から逆算する人生設計者に学んでみた

更新日:2016年11月24日

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Lecture

清藤貴博 Takahiro Kiyofuji

Airtec Inc. 最高経営責任者 & Takaishi Foods(高石餅店)勤務
~逆算人生~

1988年生まれ 福岡県出身

福岡県北九州市で生まれ育つ。小学4年生のころ、家族が留学生の「ホームステイ受け入れ活動」を始め、現在まで自宅を訪問した外国人は延べ25カ国200名以上。父・母・姉・叔母といった身内の多くが、個人でビジネスを行う環境で育つ。立命館大学 経営学部に入学後は、自ら事業を行い、国内外問わず数々のビジネスプランコンテストに入賞する。一方で、国際的な活動にも取り組み、奨学金を活用し、アメリカ・シリコンバレーやアジア・アフリカの国々をまわる。大学卒業後は、新卒で富士通に入社。そののち、富士通を退職し、九州大学ビジネススクール(以後QBS)に入学。先端的なビジネスの知識を身に着けたのち、両親の家業を継ぎ現在の活動にいたる。


今回、取材させていただいた清藤さんは、大学時代に海外とビジネスを軸として、貪欲に学んでいらっしゃいました。現在も、両親から継いだエアーテック株式会社と高石餅店を経営中。学生時代から活発にさまざまな学びを得て、経営者となった清藤さんの原点に迫りたいと思います。

関連URL:http://parts-net-kitakyushu.jp/accession/?_type=entry&_id=169

 

学びと実践の意識

―学生時代はどのような学生でしたか

私は、『国際』と『経営』の2つの軸で学生時代を過ごしていました。そもそも海外に興味を持ったのは、小学校のころのホームステイ受け入れ活動がキッカケです。その活動で多くの外国人と交流できたのが楽しく、大学でも国際交流を続けようと思いました。

大学1年生のときに、留学生の生活支援をするサークルに入り、内閣府が企画する国際会議にも参加しました。また、アメリカのビジネス世界観を肌身で感じたかったので、『U.C.Berkeley』『Stanford University』『Washington University』といったアメリカのトップ大学や、シリコンバレーの『NASA Research Park』『Google』も訪問しましたね。

大学2年生になってからは、マザーハウス 山口絵理子さんに憧れ、実際にバングラディシュを訪問し、マイクロクレジット(十分の資金の無い人々を対象とする少額融資)の現場を体験しました。それから大学3年生にかけては、途上国に興味を持ったので、アジア・アフリカの国々を訪問してまわりましたね。

―経営の軸はいかがでしたか?

経営の軸では、大学の講義で一生懸命に勉強するのはもちろん、自分の目で経営を学ぶため、実際に行動を起こしました。座学だけでなく、実践も重視していたということです。立命館大学では1年前期から、3年生の授業の『産学協同アントレプレナー』に潜り、起業家精神を養っていました。後期では実際にビジネスを起こし、10万円の利益を出しましたし、そのアイデアでビジネスプランコンテストの敢闘賞を受賞することができましたね。その後は大学2年後期に、インドとインドネシアの留学生とInnovisionという学生ベンチャー団体を立ち上げ、資金調達のためにビジネスプランコンテストに参加。そこで30万円の活動費を獲得し、さらに立命館大学の企画する起業家奨学金に合格し、100万円の起業資金をもらい活動を本格化しましたね。

経営者になるために

―大学時代は、なぜそこまで活動的だったのでしょうか

いまは高石餅店とエアーテック株式会社の経営を行っていますが、自分でビジネスができるようになりたかったからです。幼いころから、身内が個人でビジネスを行う環境で育ってきたのでそれが当たり前だと思っていました。『将来、自分も個人でビジネスをやるものだ』という考えでしたね。また、ホームステイ受け入れ活動の影響で、これからの時代は『グローバル化に対応しなければならない』とも考えていました。だから、それらを満たしていて、学生支援制度の整っている立命館大学の経営学部を選んだんです。大学在学期間は、会社経営を行うための準備期間と考えていて、1年生の後期に実際に弁護士や税理士の前で、自分のビジネスプランを説明し、会社設立に向けて取り組んでいました。

―将来像を考えて逆算していたのですね

大学時代は特に、将来の目標である『起業』、国際経営者となるための経験を積むことを意識していました。世界各国を回るお金が十分にあったわけではありませんが、大学での成績優秀者に選ばれ、奨学金により授業料を免除となりました。そういった奨学金を上手く活用することで、海外を多く経験することができましたね。新卒で入社した前職の富士通で働いていた経験を、いま実家を継ぐための経験として役立てていますし、QBSで学んだことも仕事に活かしています。そういった意味では、将来のなりたい像を描いて、それに近づくために必要な要素を考え、ひとつひとつ着実に得てきたのだなと思いますね。

―これからの将来像はどう描いていますか

正直、会社経営をすることがひとつのゴールだったので、この先の将来像はまだ見えていなくて探し中です。ただ過去を振り返ったときに、私は身の回りに起きている問題に、できる限り関わって解決へ向けることをよくやってきたのかなと思っています。高校生のころに、廃墟となった地域の保育園を活性化するために、その場所でバンド活動を始めました。そこで、北九州のライブハウス立ち上げに貢献に携わったり、自主ライブイベント運営したりと困っている人をほっとけない自分がいます。だから、これからも課題解決型の経営者として進んでいくのかなと考えていますね。

探求し続ける

―最後に学生へのメッセージをお願いします

学生の皆さんには、やりたい事を探し続けて欲しいですね。就職するまでにやりたい事が見つからなくても、仕事についてからゆっくり探してもいいと思います。一度きりの人生なので、後悔しないようにして欲しいです。

そして、やりたい事を見つけたら、そのゴールから逆算して、いま現在なにをすべきか考えて行動する。当たり前の事かもしれないですけど、私はそれが一番大事なのかと思います。

047限目「清藤貴博」学
Presented by 今学びたい100人の学問

 

編集後記

今回のインタビューは、北九州市 門司港にある高石餅店でさせていただきました。実際に仕事現場の雰囲気を体感でき、餅作りの体験までさせていただき、とても貴重なインタビュー経験になりました。インターンシップの学生が提案した店のデザインやロゴが店内にあり、それらを通じて清藤さんの想い、「学生のみんなにもっと頑張って欲しい」を感じ取ることができました。清藤さんは、さまざまな活動で学生の挑戦を応援していらっしゃるので、興味をもった方はぜひ連絡をしてみてください。

2016/9/1
久留米大学 宮本尚弥

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