Interview | 028限目 「壇健太郎」学
九州のグローバル化に貢献 アジアで活躍するビジネスマンに学んでみた
更新日:2016年11月24日
Lecture
壇健太郎 Kentaro Dan
NPO法人ASIA 理事 インドネシア(ジャカルタ)人材・教育関連会社 所属
~九州企業をもっとグローバル化に~
現在、インドネシアと日本で活動をしており、人材関連、海外進出支援の仕事をしている壇さん。
また、学生時代に起業し、その後、設立したNPO法人での「アジア」経験を活かし、日本企業のグローバル化推進を行っている。
留学生向けの留学生支援団体
―学生時代はどんな学生だったのですか?
学生時代は、正直、大きな声では人には言えないような生活をしていました。
だけど、たまたま大学の「ベンチャー起業論」という講義を受けた時に、様々な社長さんに出会い、良い刺激をたくさんもらい私も経営者になりたいと思いました。
いろんな社長の方々と話すことで「自分は変われた」、それを皆に知ってもらいたいと思って活動を始めました。
でも、バックグランドがない自分の話を聞いてくれる人はいませんでした。
しかし、『自分が芸能人になって有名になれば話を聞いてくれる人が増える』と思って、メディアではなく自分自身を情報の媒体にしていくために、東京の某大手芸能プロダクションにて活動をしていました。
―芸能のお仕事をやっていたんですね!
そうなのですが、芸能人を続けている時、とある映画監督に有名になりたい理由を伝えると、『じゃ君とは一生一緒に仕事ができないね』と言われて、自分が今やっている方法は間違っているんだと気付かされ、芸能活動を辞めました。
そしてまた、福岡大学に復学しました。
一度大学から離れてみると、大学生だからこそできる事が沢山あることに気づきました。
その中の1つで、日本の大学生が中国に行くプロジェクトに参加し、そこで私は大きな刺激をもらいました。
海外の学生は、日本の学生と違って毎日一生懸命勉強をしていて驚かされましたね。
そこで、日本もこのままではいけないと思って、日本に戻って留学生向けの留学生支援団体を作りました。
―団体ではどんなことをしていたのですか?
その団体を立ち上げた理由としては、日本人と海外からの留学生が友人関係を育み、お互いを高めあっていくこと、また彼らをサポートしていく中で、海外の文化や考え方を学んで行くことを目的としました。
しかし、その活動を続けていく中で、友人となった留学生たちの就職が中々できないという問題を目のあたりにしました。
では、なぜ就職率が少ないかと考えた結果、そもそも福岡に海外進出している会社が少なく、グローバルな人材を求めていなかった。
このような状態で留学生が就職できるはずがないと思い、企業の海外進出をサポートしていく活動を始めました。
まず、留学生に海外にインターンにいってもらい、最終的に海外に進出しようと思ってもらえるような調査しにいく『ブレイクスルー』を始めました。
いろんな方に協力してもらい、企業で海外進出したい社長に課題をもらい調査する。
その結果次第で進出したいと思えば、その人を採用してもらう。
それらをいろんな人を巻き込んではじめたのが『NPO法人アジア』で、2年間事務局長兼理事をやりました(NPO法人設立前に自社インターンシップ事業として3年間の後、計5年間)
その活動を、ジャカルタの新聞記者にインタビューされ、今働いている人材・教育関連会社の拠点長の目に止まり、一緒にインドネシア内でブレイクスルーのようなインドネシア内の日経企業の海外進出を人材・教育面から支援していく事業の立ち上げ行ってくれませんかと誘われたのがきかっけで入社しました。
福岡からインドネシアへ
―現在どのような活動をされているのですか?
今やっている活動は、主にインドネシアの人材・教育に関する仕事をしています。
内容としては、インドネシアの人材を教育して、日本の企業に紹介するという事を行っています。
また、九州企業からの海外進出の支援事業をやっていきたいと思っています。
前職のNPO法人「アジア」を立ち上げたて海外進出の支援事業をやっていていたので、福岡九州は海外進出をしたい企業様の人脈があり、それを生かして、企業や行政を大学と連携させて、インドネシアに進出するように提案していく。
それで、最終的に収益をあげたり、人材に繋げていったりというサービスをしていく。
インドネシアにおいて人材協会においては後発にあたるので、そこで同じやり方はみなさんやっていて、同じことをしていては差別化ができないし、勝っていくためには何か戦略的な物が必要になってくる。
そこで、まだインドネシアに来る前の企業からサポートして進出するなかで、一緒に苦楽をともにして最終的に私たちのファンになってもらい、提供していくという事をしています。
目の前の問題を見過ごさす解決する
―持っている信念やこだわりを教えてください
信念は特にないです。
でも目の前の問題に対して関わったからには、解決に向けて協力するようにしています。
人間は全てを知る事はできないし、自分が経験したことにしか問題は見えないんですよね。じゃないと、興味が湧かないと思うんですよ。
自分は、たまたまインドネシアに関わっていく内に見つけた問題に向けて解決したいと思える。
なので、自分の目の前の問題を見過ごさす解決するようにチャレンジするようにしています。
自分が何をすれば幸せなのか
―最後に学生に一言お願いします!
自分がどうやったら幸せなのか。
どうすれば死ぬときに幸せなのか。
これは真似をしなくてよいので、考えて自分の人生を真剣に考えたうえで、行動してみてください。
無理やり自分の好きな道に進まなくてよいので、自分が何をすれば幸せなのかを考えて行動してみてください。
028限目 「壇健太郎」学
Presented by 今学びたい100人の学問
編集後記
今回は、天神にあるスタートアップカフェで取材をさせていただきました。
壇さんのお話しを聞いていて、とても行動力がある人だという印象を受けました。
壇さんの信念である「自分が関わった問題に対して関わっていく」所や、芸能人になったりなど、「一度きりの人生だから幸せになるように行動する」所が、頭ではわかっていても中々行動できない自分にとって、とても羨ましく思いました。
お忙しい中、時間を取っていただきありがとうございました。
2016/2/8
久留米大学 宮本尚弥
関連記事はコチラ
032限目「近藤悟」学
近藤悟 1989.9生まれ。26歳。徳島県出身。 大学時代は、バンドや学祭での活動に力を入れ、卒業後は就職活動をせずに起業。子供向けプログラミング教室 ITeens Labを...
045限目「白田直也」学
1987年生まれ 神奈川県出身 中学生のころから教員を志して東京の大学に入学。就職活動を経験し「卒業後すぐ教員になる」という考えから一転、2010年に民間企業である楽天へ。入社1年...
033限目「加藤翼」学
加藤翼 Kato Tsubasa 1990年生まれ。千葉県出身。25歳。 Earnex Lab Tokyo代表。Business×Design×Philosophy×Tech...