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Interview | 023限目 「松尾圭輔」学

カウンセリングを身近なものに 熱い志を持った心理カウンセラーに学んでみた

更新日:2015年12月12日

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Lecture

松尾圭輔 Keisuke Matsuo

一般プロフェッショナル心理カウンセラー
〜喫茶店に行くのと同じぐらい、カウンセリングを身近なものに〜

カウンセラーに対してのイメージとして「少し自分とは遠い存在…」、「学校にいたけど全然話したことはない…」
そんなイメージを払拭したい、カウンセラーという言葉が日常的に使われる世の中にしたい、という思いのもと、福岡を中心に活動しているプロフェッショナル心理カウンセラーが松尾さんです。
中学校の時にいじめを受けた経験からカウンセラーになることを志し、『自分と同じような境遇にいる子どもたちを救いたい』という熱い思いを持ち、心理カウンセラーの全国統一認定資格を取得されています。“プロフェッショナル心理カウンセラー”、『聴くプロ』として、『変態が、世界を変える!』というメッセージを胸に活動をしています。

関連URL:http://www.kikupro.jp/search/20131212111258_000028.html

 

変態が、世界を変える!

ー今現在はどのような活動をされているのですか?

カウンセリングの普及につながる色々な活動をしています。特に『喫茶店に行くのと同じぐらい、カウンセリングを身近なものに』をコンセプトとして考案した★うちあけカフェ☆は、私の活動の代名詞となっています。
これまでに10回開催してきて、100人以上の参加者を動員しました。私はカウンセリングが日常の中にあるような社会づくりを目標にしています。例えば、誰もが喫茶店に行く様な感覚で、カウンセリングが皆様の身近にある様な世の中にしたいです。

ーでは、なぜ心理カウンセラーを目指すようになったのですか?

実は私は中学生の時にいじめを受けていたんです。そんな辛い毎日を救ってくれたのが、当時の担任の先生です。私を救ってくださった恩返しとして、今度は自分が悩んでいる生徒達の役に立ちたいと思い、18歳の時に本格的にカウンセラーになろうと決めました。教師を目指す道もありましたが、スクールカウンセラーとして沢山の生徒と関わりたいと思い、カウンセラーを志す事にしました。

ーカウンセラーになると決めてから、実際に実現するまではどのような道のりだったのですか?

カウンセラーになると決めたものの、大学は心理を専門的に学べる大学・学部には行けずに、福岡大学の経済学部に入学しました。教職課程を履修し、可能な限り心理に関する授業を登録しました。独学で心理に関する本などは読んでいました。そんな時、新聞でカウンセリングの専門学校の広告を見つけたのです。
これまでの自分の性格を考えるとありえなかったのですが、見た瞬間に『これだ!』と思い、すぐに電話をしたのを覚えています。
大学3〜4年生の就職活動では約170社の会社の選考を受けました。最終的には営業の会社に就職したのですが、それもカウンセリングの学校に行くための選択でした。しかし、入社して1年半後に体を壊してしまい、その会社は退職をしました。その後はコールセンターのアルバイトをしながら、目標だったカウンセリングの専門学校に入学しました。

恩返しの気持ちが大きかった

ーコールセンターと専門学校の両立は大変だったのではないですか?

あの時期は休みがありませんでしたね。平日はコールセンターのアルバイトで、週末はカウンセリングの授業という日々でした。毎日夜遅くまで復習し、職場ではお昼ごはんを食べながら、テキストを読み返しました。
なぜ、この様な毎日を乗り越えたのかを考えると、やはり恩返しの気持ちが大きかったのかなと思います。中学の時にいじめから救ってくれた先生への恩返しの気持ち。そして、今度は自分が生徒達の役に立ちたいという気持ちが、私を奮い立たせてくれました。

―新たな目標は「自殺をなくすこと」でしたよね?

心理についての勉強を始めてから、『自殺をなくしたい!』という目標が生まれました。多くの人から、『そんなのは無理だ』と言われました。決して楽な道のりではないと思いますが、『自分がやらなかったら、誰がするのか?自分しかいない!』という強い信念を忘れずに、これからも頑張ります!

そのままでいいんだよ

ー最後に、学生にメッセージをお願いします。

私が学生に伝えたいことは、『そのままでいいんだよ』ということです。
私が20歳の時に新聞の広告をたまたま見て電話したように、人生において、人は適切なタイミングで、出会うべき人やモノに出会っているのだと思います。だから、今出会っている人や関わっているモノに感謝の気持ちを忘れずに、大切にしてほしいと思います。それと、私がいつも学生の皆様に伝えている事があります。それは、『変態が、世界を変える!』です。ここでの『変態』の定義は、『普通』や『当たり前』にとらわれない人の事です。誰かや何かに合わせて自分を抑えるのではなく、常識を疑い、自分自身の可能性を信じる事。それが、自分自身の世界=価値観を変える事につながると思います。

023限目 「松尾圭輔」学
Presented by 今学びたい100人の学問

 

編集後記

取材をしていくうちに、本当に話を「聴く」のが上手な方だなと、ついどのようなカウンセリングをしているのか気になり、聞いてみました。今の松尾さんの顧客は大半が女性で、人間関係の悩みについての相談が多いそうです。
気をつけることとしては、「アドバイスをしない」ことだと聞いて驚きました。誰もが問題解決能力を持っているから、自分は心の状態がどのようになっているのかを整理することだけを考える、とおっしゃっていました。
とても勉強になり、もっとお話ししたいなと思いながら取材は終わりました。
3月には、特別講義ということで実際に松尾さんに会えるイベントも開催予定ですので、みなさん楽しみにしていてください!
松尾さんありがとうございました!

2015/12/12
九州大学 松口健司

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