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Interview | 060限目「木綿達史」学

続ける努力を大切に 福岡を拠点に活動する映像ディレクターに学んでみた

更新日:2017年5月8日

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Lecture

木綿達史 Tatsushi Momen

空気株式会社 代表取締役
~心からやりたいことを~

1973年 石川生まれ。1997年 KOO-KI 共同設立。
CM/MV/ゲームオープニング/番組パッケージ/サイネージなど、映像全般をディレクション。
代表作は、WONDA 金の微糖(TVCM)、OIOI マルコとマルオの7日間(TVCM)、平井堅 切手のないおくりもの(MV)、TOYOTA Netz(モーションロゴ)、AXNミステリーチャンネル(チャンネルパッケージ)、シャネル銀座(サイネージ)など。
そのほかTEDx Fukuokaでのプレゼンを行うなど、精力的に活動している。監督を務めたショートアニメシリーズ「SUSHI POLICE(スシポリス)」は、2016年1月よりO.A.され反響を呼んだ。

関連URL:http://www.koo-ki.co.jp/

 

先生になりたかった学生時代

―どのような学生でしたか?

高校生のころは、学校の先生になりたいと思っていました。でも大学進学を前にし、学校以外の世界を知らずに生きていくことが勿体無いと感じるようになりました。

そこで何かしたいことがないかと考えていて思い浮かんだのが”映画”でした。元々映画が好きだったので、映画作りに関わりたいと思いついたんです。大学を決める際には映画作りができる大学を選ぶことにしました。

ちなみに僕は理系だったので、文系に進路変更して芸術系の大学に行くしかないと思っていたのですが、担任の先生が「九州に理系で映像作りができる大学」があることを調べてくれました。それが今の人生につながるキッカケになっています。先生にはとても感謝しています。

大学では、映像作りのほか、プログラミングや美術の授業があり、課外活動として映画研究会や演劇など、いろんなことに取り組みました。もちろん集中してハマっていたのは映像です。ビデオ屋でアルバイトして、大作映画はもとより古典の名作やすごくマニアックな映画なんかも片っ端から観ていました。この時期にどっぷりと映像にのめりこんだことは、今の自分にも役立っています。

なにか一つをやり続ける

―現在の仕事と人生の中で今まで貫いてきた信念は?

代表取締役として、社員の1人1人とのコミュニケーションの取る事に気を付けています。時間がかかる事ですが大事にしています。ディレクターとしては、必要とされる限りいつまでも現場で働きたいです。

人生においては、なにかひとつやり続けることを信念としています。僕の場合は映像を作り続けることです。センスやスキルは才能ですが、しつこく続けることも才能のひとつだと思っています。

―アイデアを出す上で、気を付けている事はありますか?

アイデア出しは、できるだけ粘るようにしています。「もっと良い物が必ず出る」と信じてやる。「これくらいでいいかな?」と思ったところから更に考える。妥協したアイデアはいいとこ60点くらいで、どうやっても100点にはなりません。自分がぱっと思いつく程度のアイデアは他の人も出してるぞ、と言い聞かせてます。

好きなことにハマることが大事

―学生の皆さんに一言

クリエイティブなことをやっている学生の皆さんは、他人の目や流行り廃りは抜きにして、本当に興味のあること、好きな事にドハマりして欲しいです。広く学ぶことは仕事になってからでも出来ますし、自分自身の好きなものにちゃんと向き合うのは、学生だからこそできると思います。

社会に出てすぐは、ひょっとすると自分の好きなものを一度捨てることになるかもしれませんが、最終的には学生の頃に好きだったことに戻っていくように思います。

なにか心を掴まれるモノがあったら、どんどん深掘りしてハマってください。
いつの日かそれが拠り所になっていきます。

060限目「木綿達史」学
Presented by 今学びたい100人の学問

 

編集後記

2017/01/13
久留米大学 宮本尚哉

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