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Interview | 073限目 「志藤大地」学

迷ったら楽しいと思う方へ! 旅するエンターテイメント集団LES WORLDの団長に学んでみた

更新日:2021年3月6日

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Lecture

志藤大地 Daichi Shido

NPO法人 LES WORLD
人との出会いで人生変わる

1993年生まれ 27歳 京都出身

大学時代、アメリカに宇宙工学を学びに行き、カンボジアにボランティアをしに行き、世界一周の旅をし、学生団体を立ち上げるなど様々な経験をする。

その後大学を中退し、都内のスタートアップ企業でインターンをする。

現在は「旅するエンターテイメント集団 LES WORLD」の団長を務める。

関連URL:https://lesworld.org/

 

「旅するエンターテイメント集団」とは!?

‐まず最初に活動内容をお聞きしてもいいですか?

旅するエンターテイメント集団LES WORLD(レワールド) という名前で活動しておりましてNPOって株式会社ではなくて社会的なことをやっていく会社の形態があるんだけど、そこで孤児院に行って子供たちと一緒にミュージカルを作ります。2週間くらい海外の孤児院に行かせてもらってそこの子たちと2週間で0から脚本を作り、曲を作り、歌詞を作り、ダンスを作り、ミュージカルって形にしてそこで発表したり、発表する相手がいなければミュージカル映画っていう形にしてyoutubeにアップしています。

‐どういう経緯でその活動をすることになったんですか?

もともと宇宙工学を学びたくて九州工業大学に入ったんだけど宇宙クラブっていう名前そのまんまのとこで活動してるときに「アメリカのテキサス州に提携校があるから行かない?」って言われてそこで行ったんだけどその学校が本当に目の前の光景全部メキシコっていうくらい(メキシコに)近いんだけどそこで右側にあるメキシコっていう国は貧しい人たちが狭いところに大勢住んでるんだということを教えてくれて、なるほど~と思いながら。でも研究室に行くと何千万もする3Dプリンターが何十台もあって、埃かぶってるものもあるっていうのを見たときに思ったのが国境っていう見えない線、ただのフェンスなのにその間での圧倒的な経済格差に納得がいかなくて。もしこの3Dプリンターを売ってそのお金をフェンスの向こうに持っていけたらもしかしたら何十人何百人と救えるかもしれないのにっていう風に思って、俺はこのまま宇宙工学をやっていていいのかっていう感じになり、世界の最先端の技術とかお金とかが集まってる逆側の世界ってどうなってるんだろうと思って、発展途上国といわれている国に行ってみようということになって。

それから半年後に自分で航空券採ってカンボジアっていう国でボランティアをさせてもらって。ボランティアも本当に楽しくて、英語しゃべれないのに英語のボランティアやってたんだけど(笑)子供のほうが喋れるみたいな(笑)まあそれがすごい楽しかったんだけど。きっかけとして一番大きかったのはナイトマーケットっていう夜の街を歩いてるときぼろぼろの服を着たストレートチルドレンっていうホームレスの子が歩いてきて手にコップもってお金頂戴って言われて。「どうしよう、あげるべきなんかな」ってめっちゃ考えて。で、その時思ったのがお金をあげようがあげまいが結局俺には何も変える力がないんだ、すげえ無力だな、本当に何もできないんだなって感じて。で、俺はその時にこの人生何かできる、変えられる人間になりたいと思って何かを変えるには何を変えるべきか知らないといけないと思って。

そうだ、世界一周しようと思ってその半年後大学を休学して一年間世界一周するたびに出た。で、スラム街回ったりとか、ホームレスの人と話してみたりとかしてみたんだけど結局一年くらい回っても答えが見つからないまま帰ってきて。でもまあ大学生活は普通に続くわけでそろそろ就活か、みたいな。そんな感じになってた時に出会ったのがダンサーの田中こうすけ。そいつにその話をしたら俺もマダガスカルっていう国でストレートチルドレンの子が来たんだけどお金をあげるんじゃなくて一緒に踊ったんだ。そしたらその子がめちゃくちゃ笑顔になってくれて。それでなぜかわからないけど俺にお金をくれたんだよね。って言って。こうすけがエンターテイメントなら何かを変えられる気がするんだっていうから出会って2,3回目だったけどこうすけに一緒に起業しようよ、今やってる活動を形にしようよって言ってできたのが"LES WORLD"という団体でございます。

(聞いてるとアメリカ行ってからがすべての始まりに思えたんですけど、海外行くと新しい発見とかって多いもんなんですか?)

そうだね。俺たちの住んでる日本って基本的に皆目も髪も黒くて基本的に授業で手を上げない人たちだっていう。でも海外に行くと全然違くって目の色も肌の色も文化も教室行くとみんな先にてあげるみたいなところに行くとなんかすごい小さいところに自分がいたんだっていうところに気づいた。それがすごい、変わるきっかけになったかな。

LES WORLDの活動で楽しいことってどんなことがありますか?

うーん。いっぱいあって、楽しいことしかしてないんだけど一つあるのは海外の子たちと2週間でミュージカルの映画作るんだけどその中でいろんなドラマがあって、私ミュージカルやりたくないっていう子がいて、待って~みたいな(笑)一緒にやってできるようになって言葉は通じないこともあるんだけど心が通じることができて、別れるときに帰りたくないみたいな感じで号泣して別れるんだけどこのドラマが面白い。あとキャストって呼ばれる立ち位置の人がいて、LES WORLDの参加者なんだけど簡単に言うと。その子たちとの出会いも面白くて、本当にそれぞれ全然違う人たちが集まってきてそれを一つの鍋にいれてぐるぐるかき回すとどうなるのかなみたいな(笑)そこらへんで泣いてるやつがいて、踊ってるやつがいて、歌ってるやつがいてみたいなそんな人たちと関わるのが本当に楽しい。あとはまあ、これは結構でかいんだけど今LES WORLDは3人でやってるんだけど、この3人でずっとふざけてるのが楽しくて車の中でもずーっとふざけてて、ふざけまくって来て、前日になってやべえ、やべえみたいな(笑)でもその3人でいるのが楽しいかな。でも全部楽しい。

(なんていえばいいんだろう、非日常が日常になっちゃってるって感じですかね?(笑))

そうだね、毎日が文化祭の前夜みたいな(笑)そんな感じでございます

起業も夢も恋も努力も全部、楽しむための手段でしかない

‐志藤さんの人生の軸って何ですか?

世界一周に行ったときにナミブ砂漠があるナミビアっていうところに行ったことがあって、アフリカの国なんだけど、そこに行ったとき世界一周中の日本人がなくなったってニュースが流れて。砂漠に行くのにレンタカー借りていくんだけどそのレンタカーが横転して助手席にいた女性が一人亡くなったって。それで世界一周してる人ってやっぱりいうてもコミュニティ狭いから俺が一緒に旅してる人の友達だったんだよね。それを受けて本当に危険なんだなって思って、俺たちは人に頼んで連れて行ってもらったんだけど。それで行ってナミブ砂漠の砂丘を登っていくの、朝日が昇る前に。一歩進んでも半歩戻るみたいなところをザーッと登って行って、朝日が昇ってきたときに朝日で砂漠が赤くなっていくんだよね、バーっと。

っていうのをみて、その時にこの光景はあの女性が死んでも見たかったけど見れなかった光景でそれを俺は見れてるんだっていうのを思ったときに、この命のありがたさを感じるとともに何のために生きるんだろうっていうのを考えて。その時に俺が思ったのは今回の人生は志藤大地として生まれているこの身体でこの人生本当に楽しみ尽くそうと思って、そう決めて。だからそん時から俺は楽しいか楽しくないかがすべて。楽しむための手段でしかない、全ては。起業も夢も恋人も努力も全部。それは楽しむための手段でしかないっていうのがあるから、毎日を楽しく生きるっていうそれが一番大事かな。

(なるほど、シンプルかつ強力な軸ですね、それは。)
(世界一周って一人で行ったんですか?)
そうだね、一人で、バックパックで。ていうかそこにある、なんだっけ、そう!スーツケースだ。でゴロゴロゴロって。途中でキャストは壊れるから全部(笑)

行先の人とつながってつながって、で今につながってる感じですか?

で、その時に行ったスラムとか孤児院とかに今LES WORLDとしていったりして、そうだね全部つながってるね。

世界一周って一人で行ったんですか?

そうだね、一人で、バックパックで。ていうかそこにある、なんだっけ、そう!スーツケースだ。でゴロゴロゴロって。途中でキャストは壊れるけど全部(笑)

(行先の人とつながってつながって、で今につながってる感じですか?)

そうだね。その時に周らせてもらったスラムとか孤児院とかに今les worldとしていかせてもらったりしてるね。そうだね全部つながってるね。

挑戦することの不安はないんですか?

挑戦することの不安は今でもめちゃめちゃあって。この四日間くらいずっと考えているのは自分で自分にリミットをかけてしまってるなって。

例えば俺だったら「この人はLES WORLDのことわかってくれそうだな」って人にはLES WORLDのことめちゃめちゃ話すけど「この人はわかってくれなさそうだな」とか「興味なさそうだな」っていう人には適当に話してしまうとか。もっと泥臭く、有名な人とかに媚び売って宣伝してください!とか本当はやったほうがいいんだけど周りにどう思われるかとか「変な奴だな」とか思ったり。もともと変な奴なのにね(笑)思われるのが怖いとかの恐怖は、ここは俺にはできないみたいな自分にリミットをかけてる部分はあって。

で、俺も挑戦してる最中って感じだね。でもみんな同じだと思う。みんな自分の今いるところから一歩出るっていう挑戦を何とかやっていて、その人ができる範囲でやってるから、別に偉そうなことは言えない。だから、一緒に頑張ろうって感じだね。克服の仕方とかは俺もわからん。今自分がいる場所から半歩、自分の居心地いい場所から半歩外に出るっていうのを繰り返していけばもしかしたらどこかにたどり着けるかもって思ったりするかな。

だんだん”バグって行った”大学生時代

先程アメリカに行ったとおっしゃっていましたがアメリカに行かれるまでどんな大学生活を送っていたんですか?

俺の大学生活はめちゃめちゃ普通だったね。(笑)テニス部に入ってて、だから大体週六部活で後レポートとテストに追われながら車校とバイトに言ってる毎日だった。
あとめちゃめちゃ勉強できなかったね。だから、基本的に誰かにレポート見せてもらって(笑)すごい勉強できない子だったな。

(その時、なんか大学生活物足りないみたいな感覚ありました?)

そうだな~。物足りないとは思っていなかったんだけど高橋歩さんていう方がいてね、世界一周旅行者の。その人があるタイミングで福岡で講演会を開いてて。その福岡の講演会のスタッフ募集してるって聞いてで、そこにね、なんかの縁でたまたまスタッフすることになって。そこで旅人に出会ったんだよね。世界一周旅行者もいっぱいいたし、女の人でも東南アジア一人で回ってますみたいな人いっぱいいて、「すげー!俺もやりたい!」ってなったあたりからだんだんバグり始めて(笑)部活やめて、学生団体に入って、自分で学生団体作って、みたいな。で世界一周いって、みたいな感じになって。どんどんバグっていったね、その辺から。

(一歩目から結構強力な一歩だったんですね…)


そうだね。やっぱり人との出会いだった。その時俺人との出会いで人生変わるとか言ってたわ!今思い出した(笑)でも人との出会いで人生変わることって本当にあって。

(アメリカに行ったのってバグり始めた後ですか?)

いや、その前だね。アメリカ行って、日本帰ってきてからそういうのが始まったね。高橋歩さんの講演があって、その日5次会くらいまで行って、その次そのままオールでその当時学生団体いっぱいあったんだけどそこの合同のBBQ会があって、それに行って、そこでほぼ寝ずに次の日北九州戻ったときにそこでノリで北九州でアホ程人集めて鬼ごっこしたら楽しくね?みたいな感じになって、本当にやろうぜってなってツイッターにツイートしたら1500RTくらい行って、ライングループ作ったら300人くらいになってやばいやばいみたいな感じになって。(笑)で、イベントのイの字も知らない状態だったけどそれが学生団体みたいな感じになってそこの代表になったって感じだね。でそこで活動しながら夏、東南アジアに行ったりして、一年間活動して次の人に引き継いで世界一周に行ったって感じだったね、すごい一年だった(笑)

就活とかってしなかったんですか?

就活しようと思ってどこ行ったらいいんだろうとかなんとなく思っていたんだけど留年したんだよね、シンプルに。(笑)就活のタイミングが来なかったの、俺。で、そのまま大学三年生again!ってなって、そのまま北九大の真鍋先生っているんだけど、真鍋先生に来年もお願いしますって言いに行ったら卒業するだけでいいなら通信制の大学もあるよって教えてもらって、それだ!ってなって。通信制の資料請求のボタン押した瞬間に5年ぶりくらいに中学の先輩が連絡してきてくれて。東大生なんだけど、会社作ったんだけど手伝いに来てくれない?って言われて「おお、わかった!」ってそのまま一週間で学校辞めて家引き払って鞄一つでヒッチハイクで東京行ったの。で、そこから東大生のスタートアップで一年くらいずっとインターンしてた。ホームレスインターン生、家ないから。オフィスで寝泊まりしてた。

(行動力がバグってますね、やっぱ(笑))

もうだいぶバグり始めてる(笑)

(もうその時には楽しいか、楽しくないかの軸はできてたんですか?)

うん、わくわくしたからね。このまま謎に、一単位取るためだけに大学行って、俺絶対卒論とか書けないから。見せてとかもできないし、このまま苦しむくらいなら人生変えてしまおうと思って。

(楽しい方に!ですね!)

うん。東大生のとこでインターンするほうがおもしろそうだと思ったんだよね。ホームレス状態で(笑)

迷ったら楽しいと思う方へ!

学生へのメッセージをください。

そうだね~、う~ん。別に俺は活動してるからすごいとか会社作ったからすごいとか別に思わないし、毎日楽しく生きてたら幸せだからそうしたほうがいいんじゃないかな、ってめっちゃ思うんだよね。楽しくなさそうに会社行ったり、大学普通にいくのいいと思うんだけど苦しくなってつらいけど行ってたりとか、そういう人多いと思うけど本当に自分の人生楽しむように自分で選んでいったら楽しくなるから。迷ったら楽しいと思う方へ進んでください。

(聞いてて思ったのが海外行くのいいなと思ったんですけどオススメですか?)

まあ、行きたかったら行けばいいと思うし、でも国内にも面白いところいっぱいあるし、変な奴もいっぱいいるから別に海外がすべてとは思わないし、旅をしろとかも思わないね。楽しかったらなんでもいいから、最近はニンテンドースイッチの桃鉄がめっちゃ楽しい。楽しければいいと思う、本当に。幸せに生きてほしいね。

073限目 「志藤大地」学
Presented by 今学びたい100人の学問

 

編集後記

この度、約1年半ぶりにこのLoqui というメディアを再開させるにあたって、メンバーも大きく代わり、僕自身初めての取材で緊張しましたが志藤さんが終始場の雰囲気をよくしてくださったおかげで、いいインタビューができたんじゃないかと思います!
話を聞いていると、まず異次元の行動力にびっくりしました。ここまで聞いていてわくわくするような話ができるのもやはりその行動力からですね!

このインタビューで一番大きく学べたと思うことは
”人との出会いの大切さ”と”迷ったら楽しいと思う方へ”という二点。僕も今後の人生の考え方の参考にできればと思います!


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