Interview | 062限目「永野彰一」学
取得した資格は200個!学生団体を支援している資格王に学んでみた
更新日:2017年6月12日
Lecture
永野彰一 Shoichi Nagano
学生支援
~失敗は「経験」に成功は「自信」になります~
1990年生まれ 東京都出身
2013年早稲田大学法学部卒業。高校時代に2年間で100以上の資格を取得。在学中に著書「平成生まれの資格王が教える光速の暗記・勉強法」を上梓。現在は、建設、不動産、広告代理店など数社の役員を兼任している。
学生支援活動は2010年より開始し、学生団体は100以上の設立実績がある。活動地域は東京、山梨、長野、岐阜、愛知、大阪、和歌山、福岡など全国に渡る。青森から鹿児島までは、車で一般道のみを使って移動。世界的に日本の競技麻雀を普及している学生麻雀連盟副会長。その他、東京都小平市の小学校で音楽(吹奏楽)の特別講師を務めている。
多くの学生支援を
―現在の活動は?
学生を支援する株式会社を運営しています。
例えば、フリーペーパーを作りたい人に支援したり、美術大学との関わりがあるので作品のプロモーションを手伝っていたり、アドバイスをしています。
その中でも一番頑張ってきたのは麻雀ですね。
18歳の時、、既存のサークルに入ることができない人が多かったし、自分自身学生を多く抱える団体を作りたいなと考えていたんです。
学生団体などはいろいろなコミュニティーができて、楽しいと思っていました。
だったらこの際、競技人口が多い麻雀でサークルを作くればいいじゃんと思い、麻雀の学生団体を作ったんです。
しかし、その時は麻雀なんて全然知らなかったんですよ。
だから、4か月びっしり勉強して麻雀を覚えました。
そこからどんどん大きくしていって、現在では3000人規模にまでなりました。
実績としては、去年の年末は中高生大会と女子高生大会を開催したんです。
今の社会って麻雀は良くないものと捉える方が多いと思うんですが、賭け麻雀がよろしくないないだけであって、麻雀はやりがいがあるものなんです。
なので、若者に積極的活動してもらって、麻雀は悪くないものだというのを伝えるために、去年のようなイベントを開催しているんです。
ーどんなところにやりがいを感じますか?
1つの業種にこだわらず様々な業種をみれる事が面白いから、支援している感じですね。
でもやっぱり力を入れている麻雀団体にはにはやりがいを感じます。
すごい極端な話ですが、ハク、ハツ、チュンを待つ確率としては同じなのに、対局者によって見方が違うですよ。
それは、ある人は配牌をしている時に、ほんの少しですが癖がでるんです。
そういった癖や、やり方があるので決してハイを揃えるのが50%50%で運ではないということなんですよ。
そこまで反省できる人は伸びるし、運だと決めつけている人は伸びないのがはっきり見えて面白いんです。
しかし、プロ活動と教育麻雀は別と考えています。
自分の技術としてはやるけど、学生にはそんなことは普通教えていません。
プロは本気で考えて癖などを見分けてやっていますが、学生を支援している時は麻雀という競技を楽しんでもらえればいいと思ってます。
また、楽しんでもらうために学生麻雀で賭けごとをしたら即退部にしています。
1つのゲームとして学生麻雀が広まればいいなと思っているので、少しは厳しい部分もありますね。
これからも、もっと大きくしていきたいと思っています。
多角的なものの見方
―資格をたくさんお持ちだと聞いたのですが、それを活かした何かをしていますか?
2年間で資格を100種類くらい取得して、資格は今の仕事で役に立っていますが、バスの運転免許があるからバスの運転手になるというような資格の取り方はしませんでした。
確かに、何かなりたい職業に必要な資格勉強をするのが資格の本質だとは思いますが、私はそんな感じで資格を取ったわけではないんです。
普通2年間で100種類資格とる人は日本にはいないわけじゃないですか。私は、短期的な挑戦で多角的にものを考えることを身に着け、短期で処理する能力をつけたいと思ったからです。
先ほども言ったように、資格に関してはなんの資格を持っているからその職業をしているのではなくて、多くの資格を取ることによって多角的なものの見方をしたいと思ったからです。そうすることによって、仕事が短期間でクロージングできるようになったので資格を取ってよかったなとは思います。
ー資格を取ろうと思ったきっかけは?
これはなかなか信じてもらえないかもしれないんですが、中3から予知夢をみることが多かったんですよ。そんな中18歳になると死ぬという夢を見たんです。だからそれまでに
いろいろ勉強しないとって感じたんです。
しかし、資格を取るのってお金かかるし100種類取るだけでもかなり必要です。
そのための費用を稼ぐのに、貯金してしていた15万円を使って株で600万円までに増やしました。もちろん最初はわからないことばかりでしたが、勉強していくうちにコツを掴んだって感じですね。
資格の勉強時間は、学校にちゃんと通っていたので学業と両立しながらやっていました。
1週間の流れとしては、毎日1時間勉強し、土曜日に復習して日曜日に試験を受けに行ってました。ひどいときは試験が重なって1日3回~5回の日もありましたね。
ー暗記をするときのコツは?
全てあきらめないことですね。
例えば、自分が話している時に第三者から声をかけられると今話しているから待ってとさえぎる人が多いのですが、私は決してあきらめずに話を聞こうとします。
途中話しかけられても話を聞こうとする事が大切で、1つのことに集中していると違うことができないと決めつけるのはよくないと思っています。
1つ目のことをしながら2つ目のことも意識をすることで、多角的な見方ができるようになると思うんですね。
だから、資格の勉強しながら他の事もやっていましたよ。
趣味で資金源となった株やピアノなど、うまく時間を活用してやっていましたからね。
こんなことを言っているが資格の勉強は大嫌いでした。
だけど、勉強しないといけない状況にしたから続けられたんだと思います。
あきらめないこと
―学生にメッセージ
先ほども述べたように、会話をしていて他の人から声かけられても聞く努力をすることが大切です。
私は音楽の先生をしていて、毎回子供からめっちゃ話しかけられます。
低学年も多いため順番かまわずバンバン話すからすごいんですよ。
しかし、それを全部は厳しいですがほとんど聞き取って返事をしてあげています。
子どもは教師がちゃんと対応すると嬉しがるんですね。
普段家で聞いてもらえないときって少なからずあって、たまっている子も一定数います。
だからそれを手伝ってあげることで可能性を広げられると思っています。
それに、何をすればいいのかなんてないですが、選択肢を広げた方がいいと思います。
話しを聞かないで可能性を潰してしまうと後悔することがあるんですよ。
ならば後悔しないよう可能性を残しておけばいいのです。
なので、さっきの話のように1つのことにとらわれず、やろうとする努力をすることが大切だと思います。
062限目「永野彰一」学
Presented by 今学びたい100人の学問
編集後記
急なお願いなのに快く引き受けてくださりありがとうございました。
普段メディアに出ないのに学生だからと引き受けてくださりとてもうれしかったです。
資格の勉強が多角的なモノの見方に繋がるというのは、今まで考えたことがない発想でした。
また福岡にいらっしゃるときはよろしくお願いします。
1月31日 福岡大学 原健介
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