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Interview | 041限目「あんちゃ」学

下ネタは世界共通語 クソマジメゲスブロガーに学んでみた

更新日:2016年11月24日

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Lecture

あんちゃ Ancha

ブログ界で活躍するクソマジメゲスブロガー
~オープンになって下ネタ話そう~

1991年生まれ25歳 北海道出身
大学を卒業後、上京してIT企業に就職。しかし、家と会社を往復する人生に飽き退職。現在は、「下ネタは世界を笑顔にする」をモットーに、ブログ界で活躍するクソマジメゲスブロガー。


今回インタビューさせていただいたのは、“あんちゃ”こと二上杏奈さん。ブログ≪まじまじぱーてぃー≫を運営し、開設から4ヶ月で月間35万PVという数字を叩き出している、現在話題沸騰中のプロブロガーです。あんちゃさんが、会社を退職したキッカケや想い、また「下ネタは世界を笑顔にする」という言葉の真意とは。 041限目のあんちゃさんに迫ります。

関連URL:http://www.mazimazi-party.com/

 

自分がしたいことをする

―ブログをはじめたきっかけは何ですか?

ひとことで言うと“暇だったから”ですね。地元北海道の友達が正月に結婚式を挙げると聞き、セール中の安い飛行機の便で東京から帰省しようと考えていました。でも、朝早いフライトだったので、始発に乗っても空港まで間に合わない時間帯だったんですよ。だから仕方なく、成田空港に前日の夜から前乗りしたんです。

そこでちょうど良い雑魚寝のできる待合室で寝ようと思っていたら、隣のいびきの大きなオジさんがいて眠れなかったんですよ。うるさくて眠れず、何して時間を過ごそうかなと考えていたら、ふと思いついたのがブログだったんです。
学生の頃から本や小説に興味があったので、書籍制作に関係したIT企業に就職したんですが、2年目くらいから『このままでいいのか?』と考えることが多くなりました。仕事のスキルが身についているのは実感できたんですけど、出勤して、働いて、退勤するという毎日同じ行動で… 10年20年後も同じことを繰り返すのか?って。それなら、自分がしたいことをしようってことでブログをはじめました。

―会社をやめるのに抵抗はありませんでしたか?

けっこう迷いました。だけどもし失敗しても日本で死ぬことはないなって思ったんですよ。そしてやり直しができるのは20代である今しかない。あとは漫画や尊敬する人の言葉に勇気づけられたことも大きかったですね。“NARUTO”って漫画や、植松努さんという方のTED動画をみて、わたしもこんな風に自分の人生に真剣に向き合いたいって。

―ブログの内容は、はじめからゲスブログだったんですか?

いや、はじめは特に書きたいことがなかったです。だけどせっかく書くなら、まわりの人たちが『読みたいなー』と思ってくれるようなブログを書きたかったんです。そのときは、コミュニケーションスキルについて勉強していたので、それについて記事を書いていました。でもマジメに書いても誰にも見てもらえなくて…。わたしに“マジメさ”は求められていないんだなと気づきました。
そこからあるとき、たまたまバレンタインデーが近かったので“バレンタインに勘違いする男の特徴3つ”について書いてみたら、すごくウケたんです。その記事がバズった(=話題になった)のをキッカケとして、今のゲスブログになっていきました。

下ネタは世界を笑顔にする

―あんちゃさんは学生の頃から下ネタについて考えていたんですか?

きっかけは、高校のときに吹奏楽部に所属していたことですね。吹奏楽部ってやっぱり部員のうち9割が女子なんですよ。だから必然的に、恋愛トークで盛り上がるんです。元カレがSM好きだったり、家で親がいるときに〇〇をするときの対処方法だったりとか。そんな話ばかりしていて、下ネタを学んだのが始まりですかね。

―あんちゃさんは下ネタについてどう考えていますか?

下ネタは、本当に世界を平和にすると思っていますね。日本は下ネタを隠す文化があるから、そういう話をするのってみんな気遣っちゃうじゃないですか。でも私が下ネタを話すことによって空気は和むし、これだけ私がオープンにすればまわりの人も“自分も言っていいんだ”ってオープンになれると思うんですよ。わたしはもっとマジメに、真剣に、性について受け入れる女性が増えればいいなと思います。だからみんなもっとオープンになるという姿勢が大切だと思います。みんながそんな姿勢になれば、下ネタは世界を平和にすると思っています。

―最後に、学生に向けてのメッセージをお願いします

やりたいことをやればいい!そのためにも他人の目を気にしないこと。私も学生の時は他人の目ばかり気にし、他人に流されていたんですよ。でもブログを始めてからは、いっさい他人の目を気にしないようにしたんです。ブログをしていたらメールやコメントに、批判や中傷を書かれることがありますが、そんなこと気にしてても自分の人生は前進しないんですよ。ちなみに“やりたいことがない”って人はホリエモンの『本音で生きる』をオススメします。わたしが他人の目を気にせず前進できるようになったきっかけの本なので。他人の目を気にせず挑戦する。これこそ学生のうちに全力でやるべきことだと思います。

041限目「あんちゃ」学
Presented by 今学びたい100人の学問

 

編集後記

あんちゃさんについては“ゲスブログを書いて活動されている方”と、お会いする前に聞いていました。だから、「どんなぶっとんだ恐ろしい人が来るのか」と初めてのインタビューということもあり、不安ばかりでした。しかし実際にお会いしてみると、あんちゃさんはとても優しく、穏やかな雰囲気の方でした。ということで、不安は取り除かれ、楽しくインタビューをすることができました。

また私とあんちゃさんとは共通点がありました。あんちゃさんも、学生の頃は自分がしたいことがなく、他人の目を気にして、人に流されてばかりだったそうです。だからこそあんちゃさんの、「ブログを始めてからは他人の目を気にしないようにしたため、やりたい事が見つかり、人に流されないようになった。」という言葉は、私の心に響きました。私も「自分を強く持って学生生活を送ろう。」と思いました。また、下ネタについて深く議論したことはなかったのですごく新鮮な感じでした。あまり知る機会のない、大人の女性の下ネタに対する考えを知ることができました。

あんちゃさんが福岡に来た際には、またぜひお話ししたいです。インタビューを受けていただき、ありがとうございました。

2016/06/23
福岡大学 原健介

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