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Interview | 010限目「四角大輔」学

ツラい人生を生き抜くためには グローバルに生きるアーティストに聞いてみた

更新日:2015年6月19日

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Lecture

四角大輔 Yosumi Daisuke

~魂をけがすな、自分を守りぬけ~

『やれることは無数にある。だが、本当に「今やるべきこと」は一つしかない。自分はどうしたいのか。なにを考えたら、ワクワクしてくるのか。その答えは誰も教えてくれない。胸の奥の深いところに耳を澄ませ。わがままを肯定しろ。優先順位がわかったら、あとは実行にうつすのみ。』

―「自由であり続けるために20代で捨てるべき50のこと」四角大輔著

大学一年生の時に講演会に行き、感動しました。そして、その足で書店に本を買いに行き、その日で読み終わり心が震えました。僕が学生のうちに会いたかった人の1人である四角大輔(Yosumi Daisuke)さん。そんな憧れの存在だった四角さんに今回はお話しを伺いしました!

 

人生がツラすぎると思って生きていた。

「若い頃は人間が嫌いで、一人で釣り冒険をしたり山や森に行ったりしていた。高校まで学校が楽しいと思ったことは一度もなくて、人生とはなぜこんなにツラいのかと思って生きていた。」

意外な過去に驚いたが、精力的に学生に向けてメッセージを送り続ける思いの原点はここにあった。今の四角さん自身のような大人に、四角さんが学生の時に会っていたらもっと違ったなと。当時は周りにいる大人たちは人生に疲れた人たちばかりで、働くって楽しいよという大人は1人もいなかったという。
そんな中、高校3年生のときに経験したアメリカ留学がそれまでの自分に変化をもたらした。



「留学先はシカゴ市で2番目に危ない学校と言われていて、高さ4メートルのフェンスに囲まれてる学校(笑)留学生だから特別扱いはなし。日本人はぼくだけで、英語もできないからバカにされた。でも、小学校から続けていた野球のおかげで、学校のチームで活躍するようになると認められるように。卒業式ではスタンディングオーベーションも起きた。あんなに感動したことはないかもな・・・。」



「日本では万遍なく平均的にできることが評価される。アメリカでは、何でもいいから1つだけ秀でたものがあればいいとされる。日本の教育に疑問を感じると同時に、アメリカのその考え方がグローバルスタンダードであることを留学で学んだ。」

ニュージーランドは世界で一番釣れる!!

現在はニュージーランドに移住し、現地の湖畔の森に7ヶ月、日本に3ヶ月、残り2ヶ月間は世界10数カ国移動する生活を送る四角さん。
なぜ、ニュージーランドなのだろうか?
その答えは、大学時代にさかのぼる。

「大学では、とにかく釣りばかりして、勉強は最低限。年の1/3以上を、日本中の湖を旅する釣り冒険に充てていた。そんななか、1人だけいた釣り仲間の親友が、ニュージーランドに留学に行くと言い出した。

なんで?



『ニュージーランドは世界で一番釣れる!!』



当時はネットは存在せず、国際電話は高くて使えず、FAXがやっと普及したばかり。親友との連絡手段は手紙のみ。送られてくる手紙に同封される湖の写真が綺麗すぎて…。ニュージーランドに移住したいと思ったきっかけはそのとき。」

「ニュージーランドに移住する」。四角さんはそれをポジティブ・エスケープ(前向きな逃げ道)と呼ぶ。25歳からソニーミュージックでプロデューサーとして働きだしたが、何度か陰湿ないじめにあったという。人間関係のストレスで病気にもなったし、仕事も過酷。その状況を乗り越えられたのは「逃げ道」の存在だった。

ポジティブエスケープを作ることはとても大事

「日本だと逃げちゃいけない、逃げ道を作ることはかっこ悪い、と言われるよね。
でも〝逃げ道〟がないと、間違った社会常識の奴隷になり、心と体が破壊されてしまう。
ネガティブなエスケープではなくて、ポジティブな逃げ道を作ることがとても大事なんだ。」



最後に学生に伝えたいことを聞いてみた。



「自分の心と体を守り抜いてほしい。自分の魂をけがしてほしくない。
今の異常な日本社会で生き残るためには、仮病を使ってでも休むくらいの覚悟がないと自分を守り抜けない。
プライドよりも自分自身を守り抜いてほしいんだ。」



本気で語ってくれた四角さんに再び惚れた。こんなにもカッコイイ大人に出会えたことを感謝します。

010限目「四角大輔」学
Presented by 今学びたい100人の学問

 

編集後記

忙しい中、朝早くから時間を取っていただいた四角さん、本当にありがとうございました!
最後はジョンキムさんも参戦していただいて、素敵な言葉を頂いたので紹介したいと思います。

○「ジョンキム」学
長期的に物事を考えない。目の前のことから意味を見出す、瞬間を生きる。
誰もが、長期的に物事を考えるということは将来に備えること、と勘違いをしている。
それって、今日を犠牲にして、明日を幸せにするという幻想を抱いているのと同じだよね。
「今日を生きる。」そう考えるだけでも不安の半分以上は消えるんじゃないかな。ほぼ消えると言っていいかもしれない。
頭が良すぎると、つい計画をたてちゃう。その通りにならないとイライラする。若い頃は誰もが、成功した人はみんな計画通りにいってるから成功していると勘違いしてしまう。
一流の人は計画通り行かなかったところから偶然の何かを掴むんだよね。計画通り進んで成功したことが彼らを成長させる訳ではなくて、挑戦に踏み出したことによってうまれるいろんなチャンスがある。
踏み出さなければ見えないものがある。
だから最初に計画したものとは全く違う目的地にたどり着くことがほぼ大半なんだよ。



こんな素敵な考えを持っている方は少ないのではないかと僕は思います。
つぎは、ジョンキムさんとゆっくり話せたらなと思います。
ありがとうございました!!

2015/6/22
九州大学 松口健司

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