今学びたい100人の学問

Interview | 003限目「セットユウイチ」学

次世代につなげる 当たり前の奇跡を生きるメンタルコーチに学んでみた

更新日:2015年4月16日

この記事をシェアする

Lecture

セットユウイチ Setto Yuichi

一般社団法人メンタルアーティストユニバース代表理事
~誰に何といわれようとやりたいことをやろう!~

19歳の頃、車×バイクの接触事故により、左半身多発骨折、肺挫傷。緊急搬送され、ICUでの治療が続く。
医者から「死か植物状態か」との宣告をされるが、奇跡的に回復し始める。しかし、障害が残る。そして、一生経過観察。
「体が悪い奴は雇えない」と言われ、リストラ。そして、ホームレス生活・日雇いバイトの日々。
何やってもうまくいかない、なんでおればっかり、自分なんて生きている価値はないと思い自殺未遂。
死ねなかった…。

そんな中で見たオリンピック!
「おれ、金メダルが獲りたい」・・・何故かふとそう思った。その後、命の恩人との出会いにより、心理学を学び始める。
インターネットで「オリンピック・金」と検索したところ、プロコーチ養成スクール・チームフローと出逢う。
おれがやりたいことがここにある!! 確信があった。
おれはおれでいいんだって、自分らしさが見つかった!自分の可能性を信じてくれる仲間に支えられた。
今では、

・オリンピック日本代表強化選手
・ボクシング世界チャンピオン
・シルク・ドゥ・ソレイユアーティスト、

世界で活躍する選手のサポートをしながら、
「誰にでも例外なく夢は叶う」ことを誰よりも熱く、毎日本気で伝え続けています。

関連URL:https://youtu.be/0AbTtyFuaGE

 

何も考えてなかった。

僕はやりたいか、やりたくないかで動く。相手がどうだからとか、世間の意見がどうだからではなく、自分がどう考えているのかを大切にしている。その行動に相手がいて、その人…が喜んでくれそうならやる。理由は後付でいいんだから。

帽子、メガネ、短パン、そして蝶ネクタイ。
セットユウイチさんこと瀬戸山裕一さんの基本スタイルである。
そんなセットさんの職業は“メンタルコーチ”。
メンタルコーチという職業を皆さんは聞いたことがありますか?
メンタルトレーナーがメンタルを強くするために何かを作りだしていく人だとすると、メンタルコーチは人が持っているものを引き出すことを考える人です。メンタルコーチとして日本人で初めてTEDxでプレゼンをした、今や日本中、そして世界で活躍されているセットさんにお話を伺いました!

まず、僕が気になっていたのは大学生時代にセットさんがどんな考えを抱いて生活していたのかだ。
その答えは「何も考えてなかった。」だった。
衝撃(笑)

大学ではなく専門学校に通った。入学してから8か月経った時に交通事故に遭い、それからの学生生活は自宅療養生活。普通に学生生活を楽しんでいるみんなが羨ましかった。将来に対しての思いは何もなかった。ひたすら続いた暇な生活ではファイナルファンタジーをずっとしていた(笑)

普通とは違った学生生活の中、19歳にして、体が普通に動くこと、普通に話せることのすばらしさ、健康なだけで幸せなことといった、『当たり前の奇跡』に気づいたという。
大学卒業後は家具屋に就職。その後は工場でのライン作業、介護福祉士と様々な職を経験。そして35歳の時にはリストラされホームレス、自殺未遂も。自分自身『人生クソや』と語る人生の中で、ある人との出会いで人生が変わった。


”人生変えたくないの?”
”ムリです。変えたいけどやり方がわからない。”


「僕の人生の恩人のおかげで、今の職業のきっかけとなる心理学と出会った。講座に参加するためのお金も出してくれた。
1人の一言で僕の人生は変わった。」


そんなセットさんが今、大切にしている思いがある。

次世代にどうつなぐか。

日本には大切な伝統がたくさんある。日本人が一番気づいていない日本人のすばらしさもたくさんある。それを自分たちの時代だけではなく、次世代につないでいかないといけない。


これからの時代をつくっていくのは、君たち若者だからと話すセットさんの眼差しは真剣だった。僕も、自分たちだけの時代だけのことを考えるような大人にはなりたくない。セットさんのような次世代のことを本気で考えられる大人になりたいと思った。

今の組織、教育、政治など、本気で”次世代のことを考える”と変わるものも多いような気もする。

最後に学生に伝えたいことを聞いてみた。

僕はやりたいか、やりたくないかで動く

ー学生に伝えたいことはありますか?

僕はやりたいか、やりたくないかで動く。相手がどうだからとか、世間の意見がどうだからではなく、自分がどう考えているのかを大切にしている。その行動に相手がいて、その人が喜んでくれそうならやる。理由は後付でいいんだから。


自分がこれをやろうと決めたときに、やめた方がいいと言ってくる人は必ずいる。けれど、その反対してくる人というのは、自分のやろうという決意に不安を抱いている、
『もう一人の自分の意見を伝えてくれる役割の人』。
その意見を聞いてもやるのか?と神様から試されているんだよ。



”当たり前の奇跡”のなかでの生活を改めて考え直したいと感じた。

003限目「セットユウイチ」学
Presented by 今学びたい100人の学問

 

編集後記

僕がセットさんと初めて出会ったのはTEDx。マジで感動しました。
忙しい中での1時間という短い時間でしたので、もっと伝えたいことはたくさんあります。
ぜひTEDでの動画など見てみてください!

2015/4/16
松口健司

この記事をシェアする

関連記事はコチラ

034限目「相良真史」学

相良真史 Masashi Sagara 1989年生まれ。福岡県出身。27歳。 人間関係コンサルタントとして、人間関係やコミュニケーションの問題を根本から解決すべく日々邁進し...

2016/11/24

044限目「松田悠介」学

1983年生まれ 中学時代にイジメを経験するも、一人の体育教師の言葉によって自分の意識が変わり、イジメを克服。「教師が真剣に向き合ってくれたことで自分の人生が変わった」というこの経...

2016/11/24

012限目 「山内省二」学 

何のために学校の先生となるのか? そんな質問の答えを見つけるヒントになる記事かもしれません。 今回インタビューをさせていただいたのは、福岡県立嘉穂高等学校の国語科、山内省二先...

2015/06/20