Interview | 007限目「山田真一郎」学
考え方で人生を変えろ!! 学生を支える熱きコンサルタントに学んでみた
更新日:2015年5月12日
Lecture
山田真一郎 Shinichiro Yamada
株式会社リンクアンドモチベーション
~自分史上の偉人たれ~
「九州の学生!もっと自信を持とう!!」
九州を盛り上げるために自分の犠牲は惜しまない。
これまでに会ってきた学生は約5000人、個別に面談した学生は700人と、学生のころから九州を中心に就活支援をしてきた。今は株式会社リンクアンドモチベーションでコンサルタントとして活躍している。
関連URL:https://www.lmi.ne.jp/
JAPAN変えたの西日本だろ!
「今の日本の就活生は他者と比較しすぎている。日本の謙虚謙遜文化が弊害になっているのかもしれないけど…。特に九州の学生は環境の問題もあって、相対的に自分をとらえてしまっている。『Japan変えたの西日本だろ。』もっと自信もっていこうよ!」
山田さんとの出会いはこのインタビューの2週間ほど前。初めて会うにも関わらず、1時間ほど語り合った。こんなに熱い思いを持った人に会ったのは初めてだったかもしれない。700人の学生のうちの1人として出会えたことに本当に感謝の言葉しかない。
そんな熱い思いを持った、熱い男・山田真一郎さんに迫りたいと思う。
高校は田舎の進学校。東大に行きたいという思いで勉強に励み、本気で東大を目指していた。しかし、親に大学進学を反対され、なんとか説得して九州内の九州大学法学部に進学。
入学式には茶髪で行き、オレンジ色の髪色にしたこともある。大学一年生の時は北京に2週間ほど法学留学をしてキラキラした大学生活を送っていた。
そんなある日、東京大学に進学した友達の電話での一言が胸に刺さった。
「お前、東大にきたらもっと面白かったのにね…。」
東大は自分がずっと行きたかった大学。東大に行きたいという気持ちが再びあふれ出した。とにかく東大に行こうと東京に飛んだ。そのときの出来事はターニングポイントだったと、山田さんは語る。
人生で初めて屈辱を味わった。
「駒場キャンパスに着いて、その辺を歩いていたいかにも教授っぽい白衣を着た人に声をかけた。研究室のディスカッションに参加できるようになって、参加したけど意見を何も言えずに、人生で初めて屈辱を味わった。」
本当に悔しくて落ち込んでいた山田さんに教授はこう言ってくれたそうだ。
「山田、なんで東大生がすごいかわかるか?東大生は上向きに成長できる。なぜなら日本トップの大学だからだよ。他の大学は東大をいいわけにできる。壁に当たった時に所詮自分たちは○○大学だからっていう風に。それが嫌ならずっと上向いてればいいじゃん。できるできないじゃなくて、やりたいかやりたくないかでしょ、九州お前が変えろよ!」
このとき山田さんは、自分を何か他のものと比較していたことに気付いた。もっと自分を信じる。自分が何をしたいかが大事だという大切なことをこの教授から学んだそうだ。
東京での出来事を終え、九州に帰ってきた山田さんは学生団体を立ち上げた。
とにかく何かやりたかった。そんな熱い気持ち仲間を募り、当時院生だった人との出会いから今のQ-cloudが始まった。
(Q-cloudとは…
<未来のGeneral-Specialistを志す>という理念を掲げ、大学生が学問という切り口から、互いに刺激し合える環境を創出している学生団体。興味のある方は、ぜひ活動を覗いてみてはいかがでしょうか?)
その後も様々な場面で活躍され、大学3年生では就職活動が始まった。
就職活動では危機感を感じずにはいれなかったと言う。
「やばい…。」
もともとあった東京大学への劣等感に加えて、関東・関西圏の学生と九州の学生との意識の違いがやばいと思った。九州の学生をもっと盛り上げないといけない。そんな思いで就活生でありながら、就活支援、学生のキャリア支援を始めた。
とにかく、その行動力の根底にあったのは『九州を盛り上げたい』という思いだけであった。
僕も面談をしてもらった数多くの学生のうちの1人だが、本当に気持ちが伝わってきました。まるで自分のことのように僕の悩みや就活に対する不安に相談にのってくれ、「この人は本気だ」と感じ、僕も本気で思いを伝えようと感じました。
数多くの学生に会ってきた山田さん。
まだ会っていない学生に伝えたいことを聞いてみた。
関連URL:https://www.facebook.com/KyushuUnivQcloud/
自分を正しく認めてやってください。
「自分を正しく認めてやってください。社会って褒めると叱るのバランスがとれていない。例えば、10円のガムを万引きしたらいろんな人に叱られる。親まで呼び出されて叱られるよね。でも、道端で空き缶を拾ったら褒められる?周りで見ている人がいてもきっと褒められない。このバランスの均整を保てるのは自分自身だけ。社会にでると、もっと褒められなくなって、もっと叱られるようになる。だから、学生のうちに自分で自分のことを褒めるくせをつけてバランスをとらないとね。」
自分をほめるって案外難しいことじゃないの?と、それを実践できる具体的な行動をちょっと意地悪ではあったが聞いてみると、英語交じりの日本語で答えてくれた。
「good、badできちんと自分を評価しよう。寝る前とかに一日を振り返って今日のgood、badを考える。Bad出した分だけgoodを絶対mustでだすとか自分で決めて、自分自身を評価するクセをつけるのは効果的かも。」
最後に僕が一番印象に残っている言葉で締めくくらせてもらおうと思う。
「過去の事実は変えることはできないけど、認識の解釈は変えることができる。
人間は結論、精神論だから考え方次第で人生は変わるよ。」
過去を悔やむよりも、過去の事実を受け入れ捉え方を変えれば、今の行動にも必ず良い影響が出るのではないか。今を全力で生きる大切さを再確認できたインタビューでした。
007限目「山田真一郎」学
Presented by 今学びたい100人の学問
編集後記
<編集後記>
とにかく熱かったです(笑)。
僕自身、山田さんの思いに共感できることが多く、いろんなことを考えさせらる時間となりました。インタビューの中で「住みやすい街、福岡」についての話題が出たとき、山田さんは電車を例に出してくれました。関東、関西だといつも満員電車だから乗ろうと思わないと乗れない。福岡だったらそこまで満員じゃないからのんびりしていても乗れる。住みやすい一方で、平和すぎる環境が主体性の欠如につながっているのではないか、と話してくれました。僕は住みやすいことは素晴らしいことだけだと思っていたので全く新しい発想だなと考えさせられました。
最後になりましたが、山田さんの教えを受け継いで大好きな福岡の街を盛り上げていきたいと思います!!
2015/5/12
九州大学 松口健司
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