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Interview | 014限目 「高城良岳」学 

東京で感じた福岡との違い 若き起業家に学んでみた

更新日:2015年8月20日

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Lecture

高城良岳 Takagi Yoshitaka

FLAP Inc. CEO
~良質なアウトプットには良質なインプットが必要~

「人とは違うことをやっていきたい。
選択肢がたくさんあるなかで、いつも人とは違う道を選んできました。」

そのように語っていただいたのは今回の学問である高城良岳さん。“福岡のよしたかぎ”とはこの人だ。福岡の学生なら誰でも知っているであろう「天神仕事基地」や「スタートアップカフェ」。それらの立ち上げに関わった(当時の)スーパー大学生であり、学生起業家でもある。人と違うことをやってきたと語る高城さんだが、その過程にはたくさんの失敗があった。現在は東京と福岡で活動している23歳のCEO。

関連URL:https://flap.am/company/

 

「変わっているね、おもしろいね」と言われることが好き

ー現在、23歳。起業に至るまではどんな学生だったのですか?

「大学4年生の時に会社を立ち上げ、現在は東京と福岡を中心として活動しています。
小さい頃は自営業者だった父親を見て育っていたので、自分自身そのかっこいい父親の影響で経営者になりたいと思っていました。なので、大学では経営を学ぼうと思い、西南学院大学の商学部経営学科に入学しました。大学では友達に恵まれて、とても楽しい学生生活を送っていたのですが、学校の授業には不満をもっていました。経営経験がない教授に経営について教えられることの違和感。このままで経営者になれるのか、こんなところにいていいのかと、大学2年生の時には学校の授業ではなく、学生団体の運営に全精力を傾けていました。
大学3年生の時が自分の中ではターニングポイントで、「パジャコレ」という東京で開催されていたパジャマのファッションショーを福岡で開催することになりました。それがきっかけで東京の学生と接触する機会が多くなったのですが、福岡の学生と東京の学生には圧倒的な価値観の違いがあることを知りました。イベントに芸能人を呼んだり、何百万円という協賛をつけたりと、同じ学生なのにこんなにも違うのか…、と驚きました。そんななか時間給ではなく、自分のリソースを生かした成果報酬型の仕事をしたいと思い、バイトをやめて自分で働きだしました。」

僕自身も就活などを通して東京の学生にも会うようになりましたが、毎回東京に行くたびに自分の価値観が崩壊されているような感覚を抱きます(笑)
次は、高城さんが起業にいたるきっかけについてお聞きしたいと思います。

ー大学4年生の時に起業。起業のきっかけを教えてください。

「大学4年生の時に大学を卒業することの無意味さを感じていたので、休学することにしました。自分で仕事をするようになって東京にも通う中で、東京にある就活カフェを福岡にも作りたいと思っていました。就活生や大学生が集まるような場所が福岡には存在しないと感じていたからです。僕も学生団体のミーティングなどをファミレスでしていたのでそのような場所が必要でした。また、福岡はコンパクトな都市ですので、学生はみんな天神に集まります。天神に学生向けの場所づくりをしようと企画してできた場所が今の「天神仕事基地」です。企画する中で東京の企業が賛同してくれて、私自身も法人格が必要になりました。それがきっかけで起業をして、東京の企業と合同会社を作って仕事基地の運営を始めたのです。」

天神仕事基地の運営は半年でゆずり、現在のFLAPに事業を変更した高城さん。
起業してこれまでに様々な活動を精力的にやってきている高城さんだが、そのモチベーションの根源は何だろう?

ーこれまでにいろんな失敗もあったと思うのですが、高城さんのモチベーションの根源はなんでしょうか?

「僕は『変わっているね、おもしろいね』と言われることが好きでした。昔からそうで、そこを極めようと、いつも人が選ばないような選択を繰り返してきました。僕は時代の流れは作っていくものだと考えているので、常識や固定概念が嫌いです。福岡の学生と東京の学生の「普通」が違うように、普通の定義は人それぞれ違うのです。だから常識にとらわれずに、人と違うことをやってきました。」

たしかに、「普通」の定義って人それぞれ違っていますね。自分の「普通」に閉じこもって物事を考えることはもったいないような気がします。最後に23歳とまだ学生と年齢が近い高城さんに大学生に伝えたいことを聞いてみました。

やりたいことを無理やり見つけなくてもいい

ー学生に伝えたいことを教えてください。

「やりたいことを無理やり見つけなくてもいいと思います。やりたいことを見つけられない人はとにかく行動することだと思います。いろんなことを学んで、聞いて、体験する。インプットすることにお金と時間は投資するべきだと思いますよ。天才じゃない限り、自分のアイデアなんて自分の経験からしか生まれせん。行動する中で失敗もすると思うけど、最後に勝てばいいんです。焦らずに失敗しまくってきちんと受け入れたうえでそれを成功にかえましょう。そしてインプットとアウトプットのバランスを考えて、頑張ってください!」

014限目 「高城良岳」学 
Presented by 今学びたい100人の学問

 

編集後記

取材を行ったのはスタートアップカフェが併設されているスターバックスカフェ。何気にスタートアップカフェの話を僕が始めると、高城さんはその立案に関わったという(笑)
驚く僕に、仕事基地の話やシリコンバレーの話など驚きの連続の取材でした(笑)
縁があり、高城さんから紹介を受けたインターンにも参加させていただき、たくさんの刺激を受けることができました。僕も福岡という街が大好きなのでこれからも何かと関わらせてもらえたらと思います!
お忙しい中ありがとうございました!

2015/8/20
九州大学 松口健司

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