Interview | 022限目 「藤野直人」学
農業の魅力を広めていく社会起業家に学んでみた
更新日:2015年11月29日
Lecture
藤野直人 Naoto Fujino
クロスエイジ 代表取締役
〜社会起業家として農業の産業化を〜
最近、IoTや人工知能のような近未来的なテーマが盛り上がっている一方で、それにアンチテーゼを唱える人々も多々います。
今回の学問は「藤野直人」学。藤野さんは、九州大学卒業後に社会起業家として起業し、「農業の産業化」を理念として掲げ、日々奮闘していらしゃいます。
今回の学問のテーマは「農業」。今の情報化社会において、農業という人間の営みには欠かすことのできない分野において、藤野さんがどのような思いで起業をし、なぜ農業に注目したのか、伺ってみました。
関連URL:https://crossage.com/
起業するなら社会起業家
ー藤野さんは現在どのような思いで、どんな活動をされているのですか?
現在は、『農業の産業化』を掲げ、農家のコンサルティング事業を行っています。昔から起業をするとは決めていて、起業するなら社会起業家として社会的な問題や課題を解決しようと思っていました。現在クロスエイジの事業としては大きく、「食と農の企画・コンサルティング事業」、「流通開発事業」、「消費者直販事業」の3つがあります。そのなかで、「社会(世の中)」「関係先農家」「スタッフ」「お客様」にどのような良いインパクトを与え続けられるかということを根本において事業展開しています。特に農業をする若い世代をターゲットにして、JAや伝統的な市場流通では取り組みが難しい『中規模流通』には力を入れて取り組んでいます。私たちの活動が少しでも農家さんのためになればと思っています。
ーでは、起業するというのはいつから決めていたのですか?
起業したのは大学卒業後です。起業自体をいつから考えていたのかというと、中学3年生の時からです。孫正義やビルゲイツが有名になってきていた時で、テレビで興味を持ち本を読み漁りました。大学は最初、アメリカの学校を考えていたのですが、親に一言「そんな金はない」と言われて諦めました笑。そして九州大学に入学したのですが、大学は起業の準備と考えて日々過ごしていました。
後世にどのように自分の生き様をつなげていくか
ーこれまでに貫き通してきた信念やこだわりはありますか?
坂本龍馬が『世に生を得るは事を成すにあり』という言葉を残しています。何かモノを残したいというわけではなく、自分の生き方や生き様を多くの人に知って欲しいと思います。後世にどのように自分の生き様をつなげていくかと考えた時に満足することがなくなります。
これまでにきついこともたくさんありましたが、その瞬間は一生懸命にやっていたのできついとか大変だと感じたことはありません。
やりたいことが見つかっていない人は、やりたいことがある人と過ごせばいいのではないか
ー最後に学生に伝えたいことを教えてください!
やりたいことが見つかっていない人は、やりたいことがある人と過ごせばいいのではないかと思います。やりたいことがある人はものすごいエネルギーを持っているのでその人の近くにいるだけでも変わってきます。あとは、自分がやりたいこと・できること・やらなければならないことを付箋に書き続け、やり終えたことは全部ストックしておく方法があります。そのストックの中に楽しかったことは必ずあって、それを蓄えることがやりたいことを見つけることにつながるのではないかと思います。
大学生活は短いので、やりたいことを見つけてぜひ楽しんでください!!
022限目 「藤野直人」学
Presented by 今学びたい100人の学問
編集後記
『世に生を得るは事を成すにあり』
坂本龍馬が残してくれたこの言葉は僕もとても大好きな言葉の一つです。
後世にどのようなモノを残すかではなく、どのような自分の生き様を残していけるかが重要という考えがとても新鮮で、考えさせられるものがありました。
もし、福岡で農業に興味を持っている学生がいれば、ぜひクロスエイジを検索してみてください!
藤野社長お忙しい中ありがとうございました!!
2015/11/14
九州大学 松口健司
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